当院より御報告です(認定)
この度、当院の桑原医師、中村医師、塚本医師が抗加齢医学会の認定試験に合格し、抗加齢医学会認定医になりました(アンチエイジングのスペシャリストとして、学会から認められました)。なおこの資格はまだ泌尿器科医でもっている医師は少なく、3人の認定医がいること自体全国的にもまれである模様です。
アンチエイジングは皆が望むことであります。若い人から100 歳を超える人まで、どの年齢からもアンチエイジングは始められます。食事、生活習慣、サプリメントなど、また、検査法や薬物治療に関しても多くの情報を提供できるものと思います。是非、お気軽にお尋ねください。
アンチエイジング医学発展の背景(日本抗加齢医学会より)
~ "アンチエイジング医学が注目されてきた背景には、エイジングのサイエンスが進み、加齢は神秘のベールの中の避けられないものではなく、細胞生物学的なプロセスのひとつとして介入の可能性があることがわかってきたことが大きい。
それでも1980年代までは、加齢のプロセスは非常に複雑で、とても介入など不可能であると思われていた。
現在でも加齢のメカニズムに関してはさまざまな説があるものの、次第に情報が整理されて、加齢に大きく関与する分子機構が解明されつつある。"~(日本抗加齢医学会より)
お勧めの検査その1(FMD)
FMD検査は腕を圧迫、開放後にどれだけ動脈が拡張するかを超音波で見る検査です。血管内皮機能の低下がないかを診断します。
血管内皮機能障害は動脈硬化が起きる前に血管におきると言われています。つまり、全身の血管に動脈硬化がおきつつあるのかを診断します。 これにより生活習慣の見直しにつながり、血管をイキイキと保つことによりアンチエイジングにつなげることが出来ます。
当院ではFMD測定の専用の機器を導入しました。30分くらいの痛みの無い検査です。保険適応もありますので、ご希望の方は医師、看護師などスタッフにお尋ねください。
お勧めの検査その2(8-OHdG)
体の中では生活習慣病やストレス、紫外線 などにより活性酸素が生まれています。これ はDNAを傷つけたり、老化を促進したりと体に悪影響を与えます。この酸化ストレスの指標 になるのが8-OHdGです。これを評価することにより、生活習慣の改善やストレスの軽減を図ることにより病気予防、老化制御に役立つ可能性があります。
測定は尿検査で行います。まだ保険適応は無いので自費となりますが、約1000円です。 ご希望の方は医師、看護師などスタッフにお尋ねください。

FMD検査装置(詳細)
FMDとはFlow Mediated Dilationの略で「血流依存性血管拡張反応」といい血管内皮機能を調べる検査です。
この検査では血管の一番内側の層である内膜の機能を診る検査で、自覚症状なく進行する動脈硬化を早い段階で調べることができます。
当院では平成27年9月より最新のFMD装置を導入いたしました(保険適用の検査です)。
FMD検査は超音波で腕の血管径を計測します。
カフで腕を締める前後での血管径と比べてどのくらい血管が拡張したかFMD値(%)で評価します。
血管拡張物質である一酸化窒素(NO)が血管内皮からどれだけ放出されたかを診る検査です。
血管内皮機能が低下しているとNOの産生が少なくなり、FMD値は低下します。